風邪をひきやすい人・ひきにくい人の違いって?東洋医学の「正気」の話

正気と邪気とは

東洋医学では、病気になる仕組みを、対立関係で説明します。

  • 正気(せいき):体を守る力、自分自身の元気・抵抗力のようなもの
  • 邪気(じゃき):体に悪影響を与えるもの全般。ウイルスや細菌だけでなく、寒さ・暑さ・湿気・過労・ストレスなども含まれる。

つまり、「正気」対「邪気」という、体の中での力関係として病気を捉えるのが東洋医学の考え方です。

なぜ病気になるのか

ポイントは、「邪気があるかどうか」ではありません。
邪気はいつでも周りに存在しています。寒さも、疲れも、ストレスも、生活していれば必ず触れるものです。

病気になるかどうかを決めるのは、その時の正気が、邪気に負けているかどうかです。

  • 正気が十分にあれば、同じ寒さやストレスを受けても、はね返して健康を保てる
  • 正気が弱っていると、普段なら何ともないはずの邪気に、あっさり負けてしまう

邪気をウイルスに置き換えると、体調を崩す人と崩さない人がいるのは、この「正気の強さ」の違いとして説明されます。

体で言うとどういうことか

  • 「疲れが溜まっている時に風邪をひきやすい」というのは、過労で正気が落ちているところに、いつもある邪気(寒さやウイルス)に負けてしまった状態
  • 「気力があるときは多少無理をしても平気」というのは、正気が十分にあって邪気をはね返せている状態

つまり東洋医学では、風邪やその他の不調を「悪いものに感染した/された」という一方通行の話ではなく、「正気と邪気、どちらが今優勢か」という、常に動いているバランスの話として見ます。

まとめると

病気とは、邪気そのものの強さだけでなく、それに対する正気(自分の抵抗力)が負けてしまった結果として起こる

以前まとめた「陰陽」の考え方(バランスが健全さ)ともつながっていて、正気と邪気のバランスが取れている状態が、健康な状態だと言えます。
逆に言えば、治療や養生の目的は「邪気をゼロにすること」ではなく、正気を保ち、育てることにある、という発想にもつながっていきます。


【この記事を書いた人】ひびき治療室 院長
国家資格を持つ鍼灸マッサージ師として30年、さいたま市南区根岸で施術をしています
治療室WEBサイト内「先生の脳活・推活」は思うままに投稿しています
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