気の変調(異常)⇨気病

気病とは

気は「体を動かすエネルギー」で、本来は体の中をスムーズに巡っています。
この気の量が足りなくなったり、巡り方が乱れたりした状態を、まとめて「気病」と呼びます。

気の不調は、大きく4つのパターンに分けて考えます。

①気虚(ききょ):気が足りない

気そのものが不足している状態です。
気の5つの働き(巡らせる・温める・守る・留める・変化させる)が、全体的に弱ります。

  • 疲れやすい、だるい
  • 風邪をひきやすい
  • 声に力がない、息切れしやすい
  • 汗をかきやすい

エネルギー不足の状態、いわば「ガソリン不足」のイメージです。

②気陥(きかん):気が下に落ちてしまう

気虚が進んで、気が体を持ち上げておく力を失った状態です。
気には内臓などを正しい位置に留めておく働きがあるため、それが弱ると、下に落ちるような症状が出ます。

  • 胃下垂や内臓の下垂感
  • 下痢が続く、脱肛
  • 立ちくらみ
  • 体が重だるい

「持ち上げる力が足りない」というイメージです。

③気滞(きたい):気の巡りが滞る

気の量は足りていても、流れが詰まってしまった状態です。
ストレスや緊張、感情の抑え込みなどで起こりやすいとされます。

  • 張るような痛み、胸やお腹の張り
  • ため息が多い
  • イライラしやすい、気分が落ち込む
  • 症状が出たり消えたりする、場所が移動する

気虚が「量の不足」なのに対し、気滞は「量はあるが流れが悪い」という違いがあります。「渋滞」のイメージです。

④気逆(きぎゃく):気が逆流する

本来は下へ降りていくはずの気が、逆に上へ突き上げてしまう状態です。

  • 咳やゲップ、しゃっくり
  • 吐き気、嘔吐
  • 頭痛、めまい
  • のぼせ、イライラの高まり

「逆流」のイメージです。

まとめると

気病=気の「量」と「流れ」の乱れ。
足りない(気虚)、落ちる(気陥)、滞る(気滞)、逆流する(気逆)

ざっくり言えば、①②が「足りない・持ち上げられない」という不足タイプ、③④が「流れが乱れる」という巡りのタイプです。


【この記事を書いた人】ひびき治療室 院長
国家資格を持つ鍼灸マッサージ師として30年、さいたま市南区根岸で施術をしています
治療室WEBサイト内「先生の脳活・推活」は思うままに投稿しています
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